Aug
4
「セットのウーロン茶ではなくて、どうしてもレモンスカッシュが飲みたいので、単品でお願いします。」 と言うとおろおろしてしまう若い店員さんもよくいる。 「それでは厨房にきいてまいります」 そして戻ってきて、 「聞いてみましたけれど、セットのお飲み物は変えることができませんので、ウーロン茶も出させていただきます」 などといい、目の前にはウーロン茶とレモンスカッシュがいっぺんに並ぶことになる。 「いや、このウーロン茶はもったいないからつけなくていいです」 というと、おおまじめに、 「返金できないのですが、ほんとうによろしいのでしょうか?」 などと言われる。 人間はロボットじゃないから、毎日飲みたいものは違うんだ、安かったらなんでも受け入れると思ったら大間違いなんだ、返金してほしいから飲み物を換えろとごねるような人ばかりじゃないんだ。人は、自由なんだ! セット以外の飲み物くらい、ほんの小さな自由かもしれないがとても大切なことなんだ。 下北沢を、そんな堅苦しいロボットの街にしたくない。 どんな歳の人ものびのび過ごし、楽しめて開放感を味わえる街であってほしい。
SHIMOKITA VOICE 2010 よしもとばななさんのエッセー (via mercimademoiselle)