●そしてもうひとつ、携帯電話でコミュニケーションをしていると、対面コミュニケーション力が低下する。これは由々しき問題であると。
近藤:これは70年代から言われていることで、今に始まったことじゃないよ。70年代になって地域コミュニティが崩壊していった。それと共に社会は対面コミュニケーションを避けるようになってきた。
お隣に味噌醤油を借りに行くと、何かと面倒くさい。隣の人に借りると、そのお礼をしなくちゃならない。隣の人が困ったら、無視できない。それが負い目となり、うっとうしくなる。それを避けだしたのが70年代の日本。インターネットとか携帯とかメールの出現と関係なく、日本の社会はそうなってきたんだ。
(中略)
そういう社会になったから、コンビニが生まれたのだろうし、ひと言も喋らずに買い物が出来るスーパーが急速に増えていったんでしょう。
社会自体が面倒な対面コミュニケーションから解放されたがっているんだもの。
人に道を聞かない、駅員に電車の時刻を聞かない、それでも今は自分で調べられるからね。パソコンでも携帯でも。他人との対面コミュニケーションを面倒だと感じる人が増えたから。
飲み屋だって、隣の人と喋るのが鬱陶しいからって、個室風の仕切りのある居酒屋が人気だもの。
だから、携帯電話は時代に適合した便利な道具として急速に普及したんだよね。
地域コミュニティが崩壊した1970年代以降に生まれた親と子どもの家庭で、対面コミュニケーションがどうこうなんて言う親自体が、対面コミュニケーションを面倒だと思っている人たちなんだよ。
携帯がどうこうよりも、社会が対面コミュニケーションの便利さを忘れてしまい、鬱陶しいと感じている事を考えなおさないと。大人が面倒だって感じている事を子どもにやらそうとするのは無理だよね。子どもはそうした大人社会の中で社会化されているのだから。
Motto Good Times | もっとグッドタイムス : 子ども調査研究所 主任研究員 近藤純夫氏インタビュー③ (via syoichi) (via yaruo) (via reservoir) (via otsune)